Next大河原ゆめプラン(後期基本計画)実施計画に関する疑問点について

 平成23年3月に策定した大河原町第5次長期総合計画の基本構想の及び平成25年12月に賛成7人・反対6人というぎりぎりの議決を得て策定したNext大河原ゆめプラン(後期基本計画)に基づき、平成26年から平成28年までの3年間に実施を予定する施策・事業を効率的かつ計画的に推進することを目的として、ことし3月に実施計画が示されました。一昨年の町長選挙で示された伊勢町長の公約反映がなされていないばかりか不明瞭で理解しがたい内容が多々見受けられますので、その重点事業とされるものを中心に一般質問させていただきます。

 

  1. 第1章「生活環境住民自治像」の第2項「環境ごみ処理の地球環境の保全対策について」の中に「電気自動車導入推進事業」があります。事業内容については、「みやぎ環境交付金を活用し、デマンドタクシー及び公用車の一部に電気自動車またはハイブリッドカーを導入します」とあります。「みやぎ環境交付金」の事業ごとの額は幾らで確定あるいは予定しているのか。
     国や県の助成で整備する太陽パネルの余剰エネルギーをデマンドタクシーや一般住民へ提供するというものは本来の施策のあり方に反するものではないかと思います。デマンドタクシーに電気自動車を採用し、事業者に提供し、充電施設も町が設置する上で提供するとの説明を全協でいただきましたが、そうであればガソリン代がかからなくなるなど委託額に変更が生じると考えますが、具体的にどのような内容で検討されているのかお聞きします。
  2. 第2章「健康福祉像」の5項「⑴高齢者福祉について」の老人ホーム設立検討事業についてです。
     伊勢町長の中期(2年から4年)の目玉公約でもありますが、次期高齢者福祉計画を策定する中で検討します」と大きく後退した内容となっているのはなぜなのか。また、平成26年から平成28年の中では予算がゼロとなっており、検討中で決定されていくということだと考えられますが、実施計画として載せている以上、事業費は幾らぐらい必要となるものか、具体的な年次計画、年次措置も含めて示してほしいです。これについては、昨年12月議会においても質問しておりますので、その後の検討内容についても、どうなっているのか伺います。
  3. 第3章「都市像」の──あっ、失礼しました。第6項「下水道の鷺沼排水区雨水整備事業」についてです。
     「下流域から排水路及び調整池の整備を実施し、白石川へのスムーズな放流及び調整池への貯水により浸水被害の解消を図ります」とあります。また、事業費は平成26年度6億8,000万円、平成27年度6億4,000万円、平成28年度5億7,200万円となっています。既に平成25年度より施工は始まっていますが、当初予定の工程表と比較し、進捗率はどうなっているのか。また、おくれているとすればどのくらいなのか。さらに、国や県の事業への補助率が変更になったのではないかと思われますが、財政的な面での負担・影響はどの程度になるのか、試算額をお示しください。
  4. 第4章「産業像」第1項「農業の活力ある職業としての地域農業活性化」についてです。
     人・農地プラン推進事業、梅の特産化事業、(仮称)農業再生化会議事業、環境と人にやさしい農業事業と重点プロジェクトが取り上げられていますが、残念ながら具体性に欠け、予算措置もほぼされておりません。本当に本町の農業を考えるだけで魅力的な展開が図られていくのか、その姿が見えてきません。机上の空論としか見えないが、いかがでしょうか。
     また、第4項「観光、地場産業、一目千本桜」の項目には、これから3年間、何ひとつ重点プログラムが設定されておりません。一目千本桜に関しては、誰が見ても町の宝になっているはずですが、なぜなのか。手が回らなくなり意欲が、意欲も感じられなく、アイデアが見当たらないようにも映るが、なりゆき任せのままということなのでしょうか。
  5. 第5章「教育文化像」第2項「学校給食センター」についてです。
     この中では学校給食センター新設の検討事業が重点プロジェクトとして上げられて、取り上げられています。3町共同設置が破綻した今、町民の関心も高いことを踏まえ、本町の基本的な考え方と財政上の見通しについて説明責任があると考えますが、町長の見解を伺います。
     そして、もう一つは第3項「生涯学習、社会教育」の中のおおがわら町民学園事業についてです。
     町長の施政方針では、「健康づくりや文化活動を初め地域活動、ボランティア活動のほか地球環境の保全に資する活動を推奨し、心身ともに健康かつ地球環境への貢献を通して誇りある社会を築き、もって長寿健康社会と環境先進都市を目指す」とあります。ミスマッチとはいいませんが、余りに抽象的で町民利用参加の具体的な姿が見えてきません。また、町の職員の方々は、この事業内でどのような役割を果たすことになるのか伺います。
  6. 最後に、第6章「行政像」の全体にかかわる今後の財政基盤についてです。
     一昨年秋の町長選挙における伊勢町長の選挙公約違反は、いまだに納得いきません。私の言葉で表現させていただくと不誠実な経営と言わざるを得ないと考えております。最も大きな要因は、町の財政に対する認識の甘さと経営感覚のなさにあると思えてなりません。将来的な財政需要をしっかりと示しながら、この実施計画と整合性のある今後の財政見通しを、改めて提示いただくことを要求したいと思います。町長の考える経営感覚と財政に対する責任とは、一体どういうことなのか伺います。
     じゃないかなという気がするんですけども、その辺のお考えを最後にお聞かせいただいてよろしいですか。町長としては、どうお考えになるか。
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